単なる普通の変な人

よく変と言われるけど私は普通の人です。アイコンはあずらいちさん作画。

【ネタバレあり】映画「ザ・リング」感想。

原題は「THE RING」。まんまですね。

2002年の作品。

言わずと知れた日本のホラー「リング」のハリウッドリメイクです。

この作品は映画館で観ました。

(作品内では)最初の被害者になる女子高生の死ぬ際の顔が非常に怖いと前評判が高かったので物凄く期待して観ましたが、そこしか見どころがなかったと記憶していました。

 

で、記憶が朧げなので再度観ました。

 

〈あらすじ〉

女子高生ケイティとその友人ベッカは「見たら死ぬ」と噂になっているビデオについて話していた。顔を真っ青にして「そのビデオを見た」と言うケイティ。恐怖で固まるベッカに「引っかかった!」と笑うケイティ。それは冗談で終わる筈だった。本当にケイティが死んでしまうまでは。

 

ケイティのおば(叔母か伯母か不明)でジャーナリストのレイチェルは、ケイティの母ルーシーからケイティの通夜でケイティの死因が原因不明の心臓発作であった事、発見された時のケイティの恐怖に歪んだ顔の事を知らされ、ケイティの死因についての調査を頼まれる。

 

庭に出ると、ケイティの同級生がベッカが精神病院に入院した事を話しており、そこから会話を掘り下げ「見たら死ぬと噂のビデオ」の話を聞き出す事が出来た。

 

レイチェルはケイティがそのビデオを見た山荘に行き、そのビデオを見る。意味不明な画面がつぎはぎになった様なビデオで何も意図はつかめなかったが、見終わるや否や電話が鳴り、電話に出ると「あと7日…」と女の子らしき声で告げ即電話は切れた。

噂通りである事に恐怖を感じたレイチェルは元夫のノアに相談し、協力を仰ぐ。ノアは再度じっくり分析するのでビデオをコピーして欲しいとレイチェルに頼み、レイチェルは職場の機材を借りてビデオをコピーし、家に持ち帰る。

夜中に目を覚ましたレイチェルが居間に行くと、レイチェルの幼い息子が噂のビデオを見ていた。

 

********************

 

ハリウッド版では貞子の名前がサマラという名前になっており、生い立ちも全く違います。殺されて井戸に落とされたというのは同じですがそれ以外は別物。サマラに関する謎が解けてなさ過ぎて見終わってもモヤモヤします。

 

そもそも、原作と日本版の映画自体だいぶ違う訳なんですけども、そこは置いておこう。

 

主題を今回の作品に戻して…。

 

序盤の「ケイティが死ぬまで」が長過ぎ問題(?)。ここか?!って引っ掛けが何回もあってから死ぬので序盤で既に飽きが来ます。

日本版もそうでしたがTVから貞子が出てくるまでは謎解きが主な内容でありそれはハリウッド版も変わりはないので、怖いシーンはほぼ無いです。レイチェルの幼い息子が意味深な事を言ったりしてシックス・センス風味満載なんですが、息子は謎解きに全く関わらないので意味深な事言わせる意味ある?ってなりました。子供には言わせたいのかしら、そういうのを感じ取る存在として。

 

で、かの有名な貞子登場シーンはこちらは全く怖くないです(私は)。日本版ではトラウマレベルに怖いと思いましたが、やっぱり国によって「怖いと感じる表情が違う」んだなと思いました。

 

結末は日本版と同じなのでその点は安心して見れます。

でもあれが結末だと、貞子とサマラの目的が変わってきちゃうんだよな…。

 

原作を読んだのは私が高校生の時で(全く世に知られてない頃)、怖すぎて夜中にトイレ行けないとか暗い廊下を歩けないとか本当に何をしてても怖かったんですが、映像化されたらその怖さは無くなりました。貞子が怖いだけ。

 

周りにめっちゃ勧めたのに誰も読まなかったんだよなー!!!(恨み節

稲中卓球部もそうだったなー!!!(恨み節

 

もう一度原作を読み返したいと思ったのでした。

【ネタバレあり】映画「ブライド・ウェポン」感想。

原題は「In the blood」。

今回から原題を書いておこうと思います。原題を知るとだいぶ映画に対する印象が変わる事が多いので。

こちらは2014年の作品。かなり新しい。

主役を演じるジーナ・カラーノ総合格闘技の現役選手。美人でムッキムキでめちゃくちゃ強い。この作品内ではその魅力を余す事なく披露してます。貧弱な身体の女性が作品内でめちゃくちゃ強いと「ないない…」と私は思ってしまうのですが、ジーナ・カラーノはマジでムキムキでマジできちんと技が決まってるので、観ていて気持ち良いです!

 

〈あらすじ〉

ネムーンでドミニカ共和国の島を訪れたエバとデレク。この島にある別荘はデレクの父が所有するもので、デレクにとっては思い出が沢山詰まった場所。デレクはエバにここを見せたかったとのこと。

デレクとエバが仲睦まじくレストランで食事をとっていたところ、マニーと名乗る男が話し掛けてきて、旅行を楽しんでいるかと尋ねる。マニーと意気投合した2人は、マニーの提案に乗ってレストランの後にクラブに繰り出しますがそこで揉めてしまい(エバが相手やその他をボッコボコにする)、慌てて3人はタクシーに乗り込んで逃げて(その場は)事無きを得る。

次の日、2人の別荘まで迎えに来たマニーに従い2人はジップラインのアクティビティを楽しむ事に。しかしそこでデレクが落下してしまい大怪我を負う。

駆け付けた救急車に同乗しようとするエバだが、救急隊員に「保険の関係で同乗させられない」と断られ、病院の名刺を渡される。マニーの姿はなく、エバはマニーのバイクに乗って救急車を追い掛けるが事故に巻き込まれて救急車を見失う。事故の相手の親切な申し出を受け、名刺の病院まで送ってもらいデレクの名前を伝えるが、そんな名前の患者はいないとのこと。深夜までいくつもの病院(恐らく島にある全ての病院)を回るエバであるがどこにもおらず、デレクは行方不明に。エバは警察でデレクの失踪届けを提出する。

エバからの連絡により事情を知ったデレクの家族もこの島を訪れ警察に共に届けるのであるが、デレクの父はエバに「君のせいでデレクが消えた。デレクの財産を狙ってるんだろう」と言われてしまう。

警察を伴って事故が起きたジップラインに行きスタッフのジョジョに事情を説明して欲しいと訴えるエバジョジョは「昨日は休みだったので知りません」と嘘をつく。「そんな事はない!昨日もあなたを見た!」と詰め寄るエバであったが、警察はエバを制止しそのまま引き下がってしまう。

 

姿を消したマニー、嘘をつくジョジョ、非協力的な警察、行方不明のデレク、自分を疑うデレクの家族。

誰にも頼れない中、エバは自力でデレクを探すと決意するのであった。

 

********************

 

ジーナ・カラーノは日本では「女版セガール」と呼ばれている様です。なので多分タイトルが大幅に変わっちゃったんだと思うんですよね。フォントも完全に沈黙シリーズ意識してるし。でもやはり、原題の方がしっくり来ます。

 

ジーナ・カラーノ演じるエバは子供の頃から父に戦う術を教わり、それ以外にはお世辞にも良い父とは言えなかったけれど(父の付き合いのある人間は恐らくヤバイ奴ら)身を守る術は完全に身についていました。

なので戦闘シーンが美しい!完全に格闘!総合格闘技好きな私にとっては歓喜でした。偶然見た映画だったので、自分の低い期待度より遥かに面白かったです。

 

内容はさて置き。

内容は雑です。

 

結構サクサク話は進んでいってデレクを助けるのですが、デレクは重症な割に結構動いてくれますので(デレクもよく見るとムキムキだった)ジーナ・カラーノの独走ぶりは少しおさまります。とは言え最後はラスボスと拳でタイマンシーンがありますので良かった、うん。

銃の構え方やカバーの仕方(物陰に隠れる)も良くて、私の場合は見どころが内容ではなかった為か満足でした。

 

繰り返しになりますが、内容は雑です。

 

でも私はとても楽しめました♪

スカッとしたい時、(肉体的に)強い女性を見たい時はおススメです。

 

だいぶ前に開催されたオフ会レポ。

映画「ノーカントリー」の記事がなかなか仕上げられなかったので、オフレポがめちゃくちゃ遅れてしまいました。

 

elveさんのオフレポはこちら↓

ウマ食った。ウマかった。 - スナックelve 本店

 

わべさん(id:punkrockers)とelveさん(id:elve)とペリーナさん(id:vicsam)と4人で馬肉を食べに行ってきた。

 

お店はこちら↓

恵比寿馬喰ろう – 株式会社馬喰ろう

前日に気付いたのですが、この恵比寿店行った事がありました。なので約束の時刻より前に会ったelveさんに「任せて!」と言い意気揚々と歩き始めた訳なのですが、まぁ迷いましたよね普通に。不安げなelveさんに「あそこまで歩いて見付からなかったら方向転換する!」と食い下がった所、運良くお店を見付ける事が出来ました。良かった。

 

残念ながら、私は今回1枚を写真を撮ってないのですよ、トホホ。

 

牛肉豚肉鶏肉が全般的にあまり得意でない私にとって(でも栄養摂取の為に食べる)、馬肉は非常に食べ易いお肉なので重宝しています。一番好きなのは馬刺しですが、こちらのお店は馬刺しだけでなく馬肉の唐揚げも馬肉のヒレステーキもとても美味しかったです。最後に頼んだフレンチポテトにはサワークリームとスイートチリソースがかかってて、この日は満腹で食べられませんでしたがこのフレンチポテトもとても美味しいのです♪

 

前までは馬刺しと言えば有楽町の馬かばいばかり行ってたんですけども移転されるとの事で予約出来ず。でも馬喰ろうもとても美味しかった!

 

難点を挙げるとしたら、店内は元気な若者が多いのでうるさい(この日は後ろの席にいた若手男子の団体が最高にうるさかった)事と、トイレのドアがちゃんと閉まらない事です。閉まってる様に見えて閉まってないのでご注意ください。店員さんに表から「ドン!!」と押してもらった方が良いです。私は次に入ろうとした人に開けられそうになりました。

 

この馬喰ろうはどの店舗でもトイレが隠してあります。それも売りみたい。

 

馬刺しは低カロリー高タンパク質なのでカラダ作りやダイエットをしている方にもオススメ!

みんなで馬肉を食べて健康に近付こう\(^o^)/

 

この日は私のみひたすらジンジャエールだったのですが(酒はやめてます)、周りが酔うと良い感じに私も酔いますね(気のせい)。

酒がなくてもガンガン話せる40代万歳ですよ!

30代までは酒がないと自分の意見が言えなかったんだよな…未熟であった。今ももちろん未熟であるが。

 

お酒をやめたら友人とご飯食べに行く頻度がグンと下がったと思ってたんですがそうではないかも。単純に自分の体力が落ちてて仕事とお出掛けと家事を両立(間違い)出来なくなってるんですよね。体力をつけたい!(いつも言ってる)

 

【ネタバレあり】難解な映画「ノーカントリー」。

3回観たけれどよく分からず(あらすじは分かるが細かい所が全く分からない)、調べたら絶賛されまくり(そしてアカデミー賞を4つも受賞もしている)の映画「ノーカントリー」。

こちらのサイトが凄く丁寧に解説している↓

【ノーカントリー】完全解説

この方は20回以上観たらしい。それでも謎残ってる映画…。

 

じゃあ私が書く必要ないんじゃね?って感じですが、備忘録として書きます。

 

ノーカントリー (字幕版)
 

 

〈あらすじ〉

主人公である年老いた保安官ベルのナレーションからこの映画は始まる。それはまるでこれから始まる事件を示唆している様であった。

 

殺し屋シガーは保安官に捕まり連行されるが、その保安官を殺し逃走。逃走に使ったパトカーを別の車に乗り換える為、全く無関係の人を殺し車を奪う。

 

一方、猟に出ていたモスは仕留め損ねた獲物を追う内に偶然殺人現場に遭遇する。何台かの車を確認してみると大量のコカインを発見。取り引き中に何か問題が起こって銃撃戦になった事がうかがえる。

1人だけまだ息のある男がおり、しきりに水を欲しがったがモスはそのままそこを離れる。当たりをつけて移動したところ別の場所に男の死体と大金の入った鞄を見付け、モスはその鞄を持って帰宅する。

 

夜中に水を欲しがった男の事が気になり眠れなくなったモスは、水を持って再度殺人現場を訪れるが、そこでメキシコのギャングに見つかってしまう。命からがら逃げ延びたモスだが、残した車から身元がバレてしまい、追われる身となる。

 

コカインの取引の相手はアメリカ人であった。アメリカ人はモスを探す為に殺し屋のシガーを雇う。シガーも残された車からモスの身元を知る。

 

事件の通報を受けて現場に行った保安官ベルも残された車からモスが関わっている事を知り、モスの身を案じる。

 

身の危険を感じたモスは事情は話さず妻を実家に帰し、自分は逃亡する。

 

この作品のメインはモスとシガーの駆け引きですが、主人公は保安官ベル。ベルは保安官を辞めようと思っており、その事とこの作品の内容は関係ある訳なんですが最後のベルの話が全く分からないままです。上記のサイトを見ても分からん。

 

銃撃戦の描写は多いですが全編静か。静かな中でいきなり大きな音が鳴るので、私は心に重しを乗せられた様な苦しさに襲われました。静かな作品ってアクション映画の何倍も暴力描写がくっきり輪郭を描くので辛い。

 

殺し屋シガーは終始穏やかで静か。確実に仕事をこなすプロとして描かれています。そして容赦が無い。情けはかけずにサッと殺してサッと去る。感情でブレる事もないし必要以上に残虐な事もしない。こんな人間いるの?と思う位に完璧な殺し屋です。

 

モスはモスで、作品内で細かく過去の事が描かれている訳ではありませんが、まぁ「普通の人ではない」。殺し屋に狙われて冷静に逃亡を重ねる事が出来る人間は「普通ではない」と私は思います。

 

それに比べて保安官ベルは普通の人です。真面目に職務に励み、凶悪化する犯罪を憂う。

もしかしたらここら辺にヒントがあるのかもしれないと今思いました。いやもう、考えないけど。

 

この作品の監督がコーエン兄弟である事を後から知りました。「ファーゴ」の監督ですね。少しだけ納得したけれど、分からないままなのは変わりがありません。

 

もしあなたが難解な映画の考察を好きであればお勧めです。そしてぜひ、あなたなりの解釈を教えて欲しい。

【ネタバレあり】映画「バグダッド・カフェ』感想。

名作だという事はずっと聞いていたけれど、何となく手が伸びないままに観ていなかった「バグダッド・カフェ」。2年前にディレクターズカット版が民放で放送されていて、録画だけして放置していたこの作品を少し前にやっと観ました。

観終わった時の感想は「良い映画だなぁ」でした。40代の今だからそう感じた気がする。20代とかだったら良さは分からなかったと思う(私の場合は)。

 

 

〈内容〉

夫とアメリカを旅行中に喧嘩をしたドイツ人のジャスミンは、砂漠の真ん中で車から降りて自分の荷物だけを持って歩き始める。

 

一方、ブレンダはモーテルとガソリンスタンを併設したバグダッドカフェを砂漠の中で経営しており、日々の忙しさや家族の助けと理解がない事から精神的余裕がなく、常に怒鳴り散らす生活を送っていました。そんな中、何度言ってもコーヒーマシーンを買い忘れ、且つ道中で拾ったポットを誇らしげに見せる夫に対して怒鳴り散らし、夫は出て行ってしまいます。

夫は出て行ってしまい、娘は店を手伝わずブレンダの目を盗んでは遊びに行ってしまい、息子はピアノの練習に夢中で自分の息子(つまりブレンダの孫)の乳飲み子の世話もせずブレンダ任せ。カフェだけはカヘンカが担ってくれるけれど、何せ店の場所は砂漠の中で、客はトレーラーの運転手が数人来る程度で売上も芳しくなさそうです。

 

そんな中、このバグダッドカフェジャスミンが辿り着きます。砂漠のど真ん中で車も連れもなく徒歩で来たジャスミンを、ブレンダは怪しみます。ジャスミンの身なりは綺麗でお金持ちそう。ジャスミンは何泊になるかは告げず、とりあえずここに宿泊する事にします。

 

部屋に入ったジャスミンは荷物を開け、それが夫のスーツケースだったと初めて気付きます。間違えて夫のスーツケースを持って来てしまったのです。しかし近くに店もなく服の調達は無理。とりあえずジャスミンは夫の服をハンガーにかけて部屋に広げます。

 

部屋の清掃に入ったブレンダは、ジャスミンの部屋に男物しかない事でジャスミンに対する不信感を確たるものとし保安官に来てくれる様に電話をしましたが、保安官が来てジャスミンのパスポートと航空券を確認しても何も問題がない為そのまま保安官は帰ってしまいます。

 

やる事のないジャスミンはカフェでコーヒーを飲んだり夫の荷物の中にあった手品キットの練習をしたりしますが、カヘンカが昼寝をしている間にふと思い立ち、ブレンダの部屋(モーテルの受付)を綺麗に掃除します。帰宅したブレンダはそれを見て激昂し全て元に戻す様に言いますが、冷静になってやはり元に戻さなくて良いと言い、綺麗になったデスクを満足げに眺めます。

 

ふとしたきっかけでジャスミンはブレンダの娘や息子と仲を深めていきジャスミンにとっては楽しい日々でしたが、ブレンダにとってはそれは非常に面白くない事でした。

ある日、ジャスミンの部屋で娘と息子が楽しく過ごしている所にブレンダが割って入り「自分の子供と遊べ!!」と言い捨てて部屋を出ようとしますが、「子供はいないの」と悲しげな顔で言うジャスミンに心を動かされ、「傷付けるつもりはなかった」と謝罪します。

 

その日を境にジャスミンとブレンダはお互いを認め始め、仲を深めていきます。

 

毎日手品キットで練習をしていたジャスミンはカフェで手品を披露し喝采を浴びます。そのままジャスミンはカフェを手伝いながらカフェに来たお客さんに手品を披露し、その腕前はトレーラー運転手の間で評判になります。今まで閑散としていたバグダッドカフェは、ジャスミンの手品目当ての客で連日満員となりました。

 

そんな日々を楽しく送っていたある日、保安官がカフェに現れます。

ジャスミンは労働ビザを取得していなかった為、ドイツに強制送還されてしまいます。

 

ジャスミンがいなくなったカフェは寂しく、ブレンダは毎日ジャスミンからの連絡を待ちます。寂しくて寂しくて堪らないブレンダ。無言電話に対しても「ジャスミンでしょ?!何処にいるの?!」と問いかけます(本当にジャスミンだったか不明)。

 

一体何日経ったのか。寂しい毎日が過ぎるだけの日々。

そんな中、またジャスミンが現れます。今回はタクシーで。喜び抱き合うジャスミンとブレンダ。他の皆も大喜びでジャスミンを迎え入れます。そしてジャスミンはまたカフェで手品を披露する様になりました。

実は出て行ってからずっと見守っていたブレンダの夫は(長過ぎだろう!)ここで帰宅し、ブレンダと強く抱き合います。

 

ある日、モーテルの常駐客であるルーディはジャスミンの部屋を訪れ、「このままだとまた強制送還になる。でもアメリカ人と結婚すれば戻らなくて済む。私と結婚しないか?」とジャスミンにプロポーズし、ジャスミンは嬉しそうな表情をしながら「ブレンダに相談するわ」と答えます。

 

〈終わり〉

 

モーテルの常駐客であるルーディは作中でジャスミンをモデルにして絵を描いています。徐々にジャスミンは服を脱いでいき、最終的にはヌードに。これはジャスミンの心の動きを表したものではないかと推測出来ます。

 

ジャスミンもブレンダも共に夫と決裂して辛い心境の中出会い、物語は最後まで「女性の力で」動いてると感じました。

 

この作品は非常にゆっくりとした時間の流れを描いており、クライマックスがありません。強いて言うならジャスミンが強制送還される所かもしれないけれど、ほぼ盛り上がりがありません。単調な印象を受けますが、その分それぞれの人物を丁寧に描いています。言葉は多くないけれど、表情で物語る作品。

それぞれの夫婦が喧嘩する理由もよくある理由だし、大きな「何か」は、ジャスミンバグダッドカフェを訪れた事以外何もないのです。でもしっとりとしみじみと心に沁みます。

 

名作かどうかはよく分からないけれど、とても良い作品でした。中年女性の孤独や苛立ち、そして喜びがとても上手く描かれた作品です。

IL VOLOの事を書かずにはいられなかった。

IL  VOLOというのはイタリア人男性3人組の歌手です。今月来日してまして(既に日本を離れてます)、東京、神奈川、大阪で計6回のコンサートツアーが行われました。私は2回行きました。 S席1,9000円×2回。1回目の時は興奮してツイートもした。

 

 

元々好きだった訳ではなく、今回コンサートに行く事になったのも母に誘われてでした。コンサートに行くまでには数回動画を観た程度で、彼らのオリジナル曲を網羅していた訳でもありません。

 

で、行ったらまんまとハマったという…。

慌ててもう1度チケットを買った訳です。

 

IL  VOLOは、羽生結弦選手がエキシビションで彼らの曲を使った事で日本でも有名になりました。とは言え私は知らなかった。

ノッテ・ステラータ(星降る夜)

ノッテ・ステラータ(星降る夜)

  • Il Volo
  • ポップ
  • ¥250

 

MステやNHKの歌番組で披露していました。

 

彼らは今回の来日コンサートツアーでは、日本でも有名なパバロッティ、ドミンゴカレーラスの3大テノールに倣って有名な曲を何曲もカバーしていますが、やはりオリジナル曲が一番素敵なのですよね…当たり前だけど…。

 

今回歌ったオリジナル曲はこの2曲。

Grande amore

Grande amore

  • Il Volo
  • ポップ
  • ¥200

Musica che resta

Musica che resta

  • Il Volo
  • ポップ
  • ¥250

 

もうね、ずっと流れてますよ頭の中で。

だから書かずにはいられなかったんです…恋しそうだよ(´;ω;`)

 

(それにしてもこのiTunesの曲の切り取り方、センス無さ過ぎだろう!)

 

驚くべきは、彼らは現在24歳、24歳、25歳の3人組であるという事。この声と容姿と10年もキャリアがあるのにその若さ!!熟成されたらどうなってしまうのか…!!!

 

楽しみしかないですね。

 

5/21は関東公演最終日だったので、追加料金3万円(1人)を払うとバックステージにてIL  VOLOと一緒に写真が撮れるというサービス(?)がありましたが、とてもじゃないけど恥ずかしくて無理でした。肩組んだり抱きついたりして写真撮ってるのまぢ無理…(見本写真があった)。さすがにそこまでお金費やせませんしね…。

 

そうそう、今はどうなのか分からないんですが、5/21は上野駅の山手線発車音楽トゥーランドットの「誰も寝てはならぬ」でした。ずっとあのままなら良いなぁ。

プッチーニ:歌劇《トゥーランドット》から〔カラフ〕誰も寝てはならぬ(第3幕)

プッチーニ:歌劇《トゥーランドット》から〔カラフ〕誰も寝てはならぬ(第3幕)

 

10代も20代も苦しかったけど、40代の今は楽になってきた。

私には子供はいないが猫2匹と一緒に暮らしていて、毎日癒されている。

結婚しているので配偶者がおり、結婚を望んでいる人から見れば羨ましがられるのだと思う。

 

私はルイ(配偶者)との交際期間は3ヶ月と短く、入籍後にルイ自身の事を色々と知っていった感じだ。ビビビ婚ではない。お互いのタイミングが合ったからだと思う。

 

入籍して一緒に暮らし始めてから最近まで喧嘩は多かった。お互いの価値観の擦り合わせを行っている内に喧嘩になったり、明らかに片方に非があったり、原因は様々だ。でも、一昨年に私がお酒をやめてから喧嘩の回数は大幅に減った。ゼロではないけれど、今はかなり穏やかな生活を過ごしている。

 

今の穏やかな生活がいつ変化してしまうのかは分からないけれど、出来るだけ長く続いて欲しいと思う。

 

私の10代〜20代の頃の話をするとよく驚かれる。主に両親の話なのであるが、その中でダントツで言われる事は「よくグレなかったね」だった。その言葉の意味が分からなかったんだけど、最近分かった気がする。そして今聞かれたらこう答えたい。

グレてる余裕はなかったんだ

いつ事件が起こるか分からない、いつ両親のどちらかがどちらかを殺すか分からない、発狂するか分からない、自殺するか分からない、何が起こっても不思議じゃないと思っていた。だからグレたりせずにちゃんと家に帰って両親の無事や何も起こっていない事を確認しないと不安だった。

 

今考えると、そんな馬鹿な事は両親共にしないと思うが、当時は本当にそう思っていた。

 

今の穏やかな生活が続いてくれるのなら、10代や20代の自分が頑張った甲斐があるというものだ。人生は死ぬまで修行。それは忘れずに、でも柔軟に、忍耐強く、タフに生きていきたい。