単なる普通の変な人

よく変と言われるけど私は普通の人です。アイコンはあずらいちさん作画。

昔知り合った女装男子の話。

先日、ホッテントリにこんなエントリーがあがっていました。

【女装男子に彼女ができました!】リゾートホテルでいちゃいちゃお泊りデート! - 月無ことのは日記

このエントリーを読んで思い出したというだけで、月無ことのはさんに対して何か思ったとかでは一切無いです。

 

10年以上前に知り合った男性の事を思い出したのです。

 

彼は美形で、宝塚の男役の様に綺麗な顔立ちの男性でした。本当に綺麗でした。どちらかと言うと女顔。

 

彼と知り合った時、彼には恋人がいて、結婚を前提に付き合っていました。こういう言い方は酷いですが、恋人は普通容姿の方で、彼と並ぶと何だか不思議な感覚で。私の嫉妬かもしれません。

でもまぁとにかく仲良くラブラブで、結婚間近って感じでした。

 

彼と知り合ってまだ日も浅い頃、彼からメールがきました。「相談がある」と。

前提を書いてるので既にお分かりかと思いますが、彼は「女装男子」だったのです。でもまだ軽いレベルで、部屋で口紅を塗ってみたり程度でした。

「女装をしてみたいんだ。おかしいかな?」と相談された私は、「君は美形だから、きっと似合うと思う」と答え、そこから彼は私にだけ女装の相談をする様になりました。何故恋人に相談しなかったかと言えば…なんて説明はいりませんね。

彼は私の言葉に背中を押されたのか、ウィッグを購入したり女性用下着を購入したりして、部屋で1人で楽しんでいる様でした。たまに女装姿写真が送られてきたので、素人なりに改善点を伝えたりしていました。

 

ある日メールのやり取りの中、会話の流れで身体の作りの話になり、「男性的な身体のゴツさを緩和する為に女性ホルモンを打つか迷っている」と打ち明けられました。「既に男性ホルモンを抑制する注射は打っている(継続的に)」との事で、これ以上女性的な身体の柔らかさを求めるなら女性ホルモンを打つのが一番効果的であると…。

何故彼が迷っているかと言うと、女性ホルモンを一度でも注射してしまうと、もう二度と精子が作れなくなるからだそうです(ひげガールのオカマさんに最近確認してみましたが、やはりそうだと)。

彼には結婚前提の恋人がいて、その恋人には女装の事は話してない。10年以上前の話ですから今みたいに「男の娘」なんて言葉もなかったですし、女装する男性は完全に変態扱いでした。それに彼は公務員だったので、周りにバレるのも恐れていました。

だから女性ホルモンを打つのは…と迷っていて、結局打つのはやめて、恋人には女装の事は隠したまま結婚。結婚後に打ち明け、理解を得て仲良く暮らしましたとさ。めでたしめでたし。

 

 

 

……となったハズが、3年後位にふと連絡がきて、何かと思ったら離婚してました。彼がどうしても我慢出来ず、女性ホルモンを打ちたいと奥さんに打ち明けたら、離婚一択になったそうです。

離婚後の彼は激変してて、もう完全に女性に近付いていて、ぱっと見男性だと分からない位。手術はしてないのでオッパイは無いし竿も玉もあるのですが、女性ホルモンを打ったら小さくなって目立たなくなったらしいです。あ、でもオッパイは女性ホルモンの影響で少しあったかも。

 

離婚後は一度も会ってないので写真でのみの確認+彼から聞いた話のみですが、とにかくメールの文章も礼儀正しい書き方から絵文字ギャル語炸裂に変わっていて脳がついていかなかったです。それでも性対象は女性という、よく分からない状態に。

あまりに綺麗な女装に仕上がっていたので、彼は女性のフリしてライブチャットバイトしてました(公務員は辞めていた)。会員登録しなくても女性が確認できるサイトだったので私も見ましたが、本当に分からなかったです。完成度が高い。

 

彼はどんどんギャル化して、普通に女装で外出する様になり、私とは疎遠になりました。ギャルのノリについていけなかった…。

 

今頃彼はどうしてるのかな。名前も忘れたから検索も出来ません。