前々から面白いという評判は聞いていたけれど、本気ホラーだと思っていたので気合いを入れて観ねばならぬと思っていたこの作品。
主人公が1日をループする話です。
いやぁ、テンポが良い良い。
ホラーっていうよりサスペンス?
サスペンスコメディってジャンル…ある?ないね。作ろう(強引)。
コメディ色が強くてテンポが良いから(2回目)あっという間に観れてしまって(1作1時間30分程度という短さもあり)、2作続けて観ました。続きものなので続けて観るのがお勧め。
Amazon primeではホラー分類ですが、全然怖くない。犯人が分からない、いきなり殺される、そこら辺をピックアップしてもやっぱりサスペンスか、せいぜいスリラーですわ。
2017年と2019年のアメリカ映画。
原題は「HAPPY DEATH DAY」と「HAPPY DEATH DAY 2U」。まんまです。
《あらすじ》
主人公ツリーは自分の誕生日当日、同じ大学の男子学生カーターの寮部屋で目覚めた。昨日のパーティーで酔い潰れて介抱してくれたカーターの部屋に泊まったらしい。二日酔いで不機嫌MAXなツリーはカーターに礼も言わず自分の部屋がある女子寮に帰る。その道中には地球温暖化に関する署名を求められたり(詳細内容忘れた)、イケてるサークルの入門儀式の為に1年生が眠らせてもらえず眠気MAXになった男子学生が倒れたり、スプリンクラーがカップルの甘い時間を邪魔したり、車のアラームが鳴ったりしていた。
女子寮に着いたツリーに玄関で同じ寮生が挨拶をするがツリーは無視。階段を上ろうとするとイケてる女子代表のダニエルから高圧的に声を掛けられるがそれとなくスルー。部屋に入るとルームメイトのロリがツリーの誕生日祝いにとカップケーキをプレゼントしてくれる。講義に遅刻しそうなツリーはロリから貰ったカップケーキを「炭水化物は食べないの」と言ってゴミ箱に捨てる。
その夜、パーティーに参加する為に夜道を1人で歩いていると、大学のマスコットのお面をつけた誰かにツリーは刺し殺される。
叫び声をあげながら目を覚ましたツリー。そこはカーターの部屋で、再び誕生日当日であった。
以下、ネタバレありです。
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主人公ツリーは母親と同じ誕生日で毎年一緒にお祝いしていたのだけれど、3年前に母親を亡くしてからは父親とギクシャクしており食事の約束も無断キャンセルしてしまう始末。とにかく最初のツリーは性格が悪い。
それが何度も何度も誕生日当日を繰り返す内に徐々に変わっていき、カーターの意見を取り入れて消去法で容疑者を絞り込んだり(もちろんその間何度も死ぬ)今まで優しくしてこなかった人に優しくしたり逃げていた事(母親の死)に向き合ったりして、どんどん好感が持てる主人公へ変わっていく。その間は何度も死ぬんだけど、中だるみせずサクサク死ぬしツリーもそれを分かってるから「はいはい」って感じで殺されたりして中だるみしない。
時に笑って時に泣いて時に驚く楽しいサスペンスだ。
そしてこれが私にとって一番大きいのだけど、主人公ツリー役のジェシカ・ローテが美人な上にとってもチャーミング!澄ました演技ではなくてしっかり顔から身体から感情表現をしていて、ツリー役にピッタリです。
ホラー苦手な人でも全然観れると思います。
私はもう一度観たい!
2Uの方は1のエンディング直後から始まります。カーターのルームメイトのライアンがツリーと同じく同じ日をループしてしまい、それをツリーに話した事ところから主人公はツリーにスウィッチ。
実はツリーが経験したループはライアンの専攻する量子力学の実験が発端だと分かるのだけれど、そこでまだツリーはループの日々に戻ってしまうのだった。
2Uの為の伏線が1にあったりしてそれも良しです。最後も違うし、ループするのは同じだけどパラレルワールドに入ってしまったり、1の面白さをちゃんと引き継ぎつつ新しい内容になってます。
それにしても何故にアメリカ映画では、大学でイケてない男子学生は量子力学を専攻してるのだろうか。そういう映画多いよね。
あと、イケてる男子サークルに入る為に1年生が洗礼を受けなきゃいけないのも意味不明ですよねぇ…20年以上前から疑問。何されても我慢しなきゃいけないとか、恐ろし過ぎる。もちろん、入れたらそれ以上の見返りがあるから1年生も我慢するのでしょうけども(有力者とのコネとか諸々)。
最近モンニャリする映画ばかり観ていたので、スカッとして観た後もとても気分が良かったです。
お勧め!!!