単なる普通の変な人

よく変と言われるけど私は普通の人です。アイコンはあずらいちさん作画。

穴があったら入りたいと思った事①

遠い過去の記憶だけれど、今思い出しても穴があったら入りたいと思ったり恥ずかし過ぎてジタバタしたりする事がいくつかあります。その中から「これは今なら人に話しても笑い話に出来る」と私が思った事を書いておこうと思います。いくつかあるので「①」としましたが、連続して記事を書くつもりで番号を振った訳ではなくて、シリーズみたいにしておけばタイトル付けるの楽になるなって思ったので番号を振ってみました。とりあえず今日は①。

 

私が高校1年生の頃、私はクラスに好きな男子がいました。高校に入学した私は男子に対して異常に緊張してしまい殆どどの男子とも会話出来なかったのですが、好きな男子に対しては殆どどころではなく緊張し過ぎて全てが硬直するレベルでした。

 

毎日その男子(以降Y君)の顔を見るのが楽しみで、バレない様に隠れて熱い視線を送っていました。

 

高校に入学して暫くした頃、初夏位だったと思うのですが、課外授業で八景島シーパラダイスに行く事になりました。集合場所から八景島までは皆でバスに乗り移動します。事前にくじか何かで席割りが決められました。人数の多い我が校は補助席まで利用しないとクラス全員が1台のバスに乗れなかった為、補助席までみっちり。

席割りが決まったところで気付きました、Y君は私の斜め前の席。私は友人と2人席を獲得する事が出来たので、事情を知っている友人にお願いして通路側(補助席側)に座らせてもらいました。Y君は1つ前の列の補助席。斜め後ろからならY君の顔を見る事も出来るだろうし、もうワクワクドキドキで当日を迎えました。

 

当日の朝、予定通り私は通路側の席に座ってY君が乗り込んでくるのを待っていました。補助席以外の人達が全員乗り込んだ後、補助席を開いてどんどん人が乗ってくる。何だかバタバタしてるな、何だろう?と思っていたら、何故か何故かY君が私の隣の補助席に座りました

 

おっとぉー?!

完全に私の想定外だぞー?!

嬉しいけど物凄く緊張するし、Y君の顔が見れないぞー?!

 

どうしてそうなったのかは全く分かりませんでしたが、これが凄く大きなチャンスだという事は分かりました。Y君と話すチャンス

 

バスが走り出して暫くした頃、私は緊張していないふりをして鞄からガムを取り出し、まずは窓側席の友人に1つ渡しました。そして。そして。そして!意を決して補助席の彼にガムを差し出し、ガムを勧めました

 

ガム、ひりゅ?!」

 

緊張し過ぎて声が裏返ってしまったのです…。

 

恥ずかしい!!!!

そう思いながらY君の反応を伺うと、Y君は寝ておりました。爆睡してました。

 

居ても立っても居られなくて私は窓側席の友人に目を潤ませて助けを求めたのですが、友人は気の毒そうな顔をしたまま無言でした。つら…。

 

恥ずかし過ぎて気持ちが1周してしまったのか、その後、夏休み明けにはY君の事は好きではなくなっていて、自分でもビックリしたのを覚えてます。でも女子グループと仲違いをしてしまった為にそのグループからY君やその取り巻きにバレて、1年の後半はからかわれたりしました。掃除中にドンとY君に向かって押されたり逆にY君が私に向かって押されたり。

 

声が裏返った時は本当に本当に恥ずかしかった。今すぐ穴を掘って入りたかった。でもそれより恥ずかしい事が高校卒業間近にあったので、それもその内②として書こう。