単なる普通の変な人

よく変と言われるけど私は普通の人です。アイコンはあずらいちさん作画。

何処にも属する事が出来ず何処でも差別を受ける。

大阪なおみ選手が優勝しました。

 

大阪なおみ選手が優勝した報道を受けて色んな方面で色んな議論が沸き起こっていて、否応無しにそれらの情報が目に飛び込んできます。

普段はそういった時事ネタは取り上げない様にしてるのですが、今回はルイが発した言葉で震えが止まらなくなってしまったので愚痴を書こうと思います。

 

ルイは「大阪なおみって、日本人なの?日本に住んでないんだし、日本人じゃないじゃん。ハーフ?黒人っぽい」みたいな事を言い、「日本国籍である必要あるの?アメリカで良くない?」みたいな事を軽く言いました。で、その後、「日本国籍謳ってもバッシング受けるだろ。マスコミも騒ぎ過ぎ。大阪なおみの会見って変じゃない?日本人からは差別されるだろうからアメリカにいた方が良い」とか何とか言いました。曖昧ですみません。何か頭バババッてなって詳しく覚えてません。

 

私はそれに対して「彼女が自分の国籍をどう謳うかは彼女の自由だし、彼女は日本にいたってアメリカにいたって差別を受けるだろうし、日本語が母国語じゃないなら日本語の会見が流暢じゃないのは当たり前だし、いちいちうるさい」みたいな事を言ったと思います。

 

私が震えたのは「差別」という所です。

 

彼女が日本に住んでいようがアメリカに住んでいようが差別を受けてきたであろう事は直ぐに分かるだろう?と思ってしまったのです。

 

ここからは私の話。

大阪なおみ選手に比べたら本当に本当に小さな話です。

 

私は東京生まれ東京育ちで東京以外に住んだ事がありません。関東から出た事がないのではなく、東京から出た事がない。

にも関わらず、私は大阪弁訛りが出るのです。

その理由はよく分かりません。同じ環境で育ってきた兄は全く訛りません。母は元々大阪人なので私が訛っていても気付きません。

 

私は母方の祖母が大好きでした。

夏休みも冬休みも休みの間は殆ど大阪にいて、祖母や祖父や大阪の従兄弟達と過ごし、祖父母宅のご近所の子供と遊びました。

母がまだ若い頃に癌で入院した事があり、その時は母方の祖母が大阪から東京に出てきて、ずっと泊まって私達の面倒を見てくれました。

 

東京は嫌いでした。

父方の祖父母や、父方の親戚が嫌いでした。

 

今となっては、東京以外に住む事は考えていませんが…。

 

話は戻り、子供の頃は大阪弁が出る度に同級生にからかわれ、ハブにされました。「大阪帰れ〜w」と言われた事もあります。帰れって言われたって私は東京にずっと住んでいるし、からかう人達は何故私をからかうのかを教えてくれませんでした。私は自分が訛っている事は分からなかったので、からかわれる理由も全く分からず、ただ悔しくて泣きました。

子供の頃ほどあからさまではないにしろ、このからかいという名の差別は大人になるまで続きました。要するに私が標準語を一通り喋れる様になるまでです。

 

東京に住む人には「訛ってるw大阪に行けば?(帰れば?)w」と言われ、東京にいる大阪人には「似非関西人w」と言われ、私は何処にも居場所がないと感じていました。

「私があなた達に害を成した訳ではないのに、何故こういう差別を受けなければならないのか?」と悔しくて仕方ありませんでした。

 

今はもう諦めて、本当に似非関西弁を使っています。標準語と関西弁がごっちゃになっちゃってますが、そんな事は私の価値を揺るがすものではないのでどうでも良いです。

 

大阪なおみ選手の努力を無視して無意識に差別をするルイに過敏反応した本日でございました。