レジに行くとそこにはレジのおばさまとお客さんの男性が。
男性はどうやらお弁当の温め待ちらしく、おばさまは「こちらへどうぞ〜」と軽やかに言葉で促す。
実はこの時、Iが「対象商品だ」と言っていたものとは別の商品を持っていた。その商品の前にもキャンペーン表示があったから。でもちょっと自信がなかった、本当にキャンペーン対象であるかどうか。だからレジで確認しようと思っていたのだ。
正直に告白すると、小声でこそこそっと確認してすぐに購入又は他の商品に変更したかった。私にとって「エフエフ」と言う事も「ファイナルファンタジー」と言う事も恥ずかしかったから。「良い歳の大人がゲーム…？」と思われたくないという、ちっぽけな見栄である。
一応弁明しておくと、私もFFにはハマった。8を飛ばして9まではハマった。だからFF自体が嫌いだとか恥ずかしいとか言っている訳では無い。現在は全く離れているけども。
話を戻して、促されたレジには男性がいる。でももう二度と会わないだろうし（普段は行かないコンビニなので）、確認しないで購入してキャンペーン対象外だったら凄く悔しいから、ささっとレジのおばさまに「これはエフエフキャンペーンの対象ですか？」と聞いた。「え？」と返されたのでエフエフでは通じないのかと思い、「ファイナルファンタジーのキャンペーン対象商品ですか？」と再度聞いた。
その時の男性の顔。
ツチノコを見たかのごとき顔をしていた。
驚愕すると人ってあんなに表情に出ちゃうんですね。
しかもおばさま、「ちょっとそれ分からないわー」って言ってスルーするし。いやいや、確認してよ！分かる人いるでしょう？！奥に人いるじゃん！！奥の人も今、私の事見たよね？！来てよ！来て、おばさまにレクチャーしてよ！！
いたたまれなくて、「これでいいです」って言って即購入しました。
ちゃんとキャンペーン対象商品だったので、レシートにシリアルナンバーが記載されてました。それを見て、おばさまとニッコリ笑い合って、「良かったです〜」って言って出てきました。
まるで思春期の様でした。おばさんになっても見栄とか恥じらいって、まだ残ってるもんなんだなぁとしみじみ感じたのでした。
