単なる普通の変な人

よく変と言われるけど私は普通の人です。アイコンはあずらいちさん作画。

自動車事故の話。被害事故の場合、被害者側の保険会社は交渉に入れない。

私は現在、任意自動車保険の事故受付コールセンターでアルバイトをしています。事故を起こしたお客様より連絡の入る部署で、自損事故であろうが車同士の事故であろうが事故は事故。お客様より状況を伺い、記録に残します。

 

私は車を所有した事がないので、自賠責と任意の違いも曖昧なレベルから研修をスタートし、色々な知識が身につきました。

その中で、車所有経験の有無問わず「あまり知られてないんだなぁ」と思った事を今日は書きます。

 

相手に100%の責任がある事故の場合、自分の保険会社は契約者(自分)の代わりに交渉窓口になる事が出来ません。これは法律で決まっているので、保険会社毎の基準ではありません。全ての保険会社に共通する事です。この場合、自分で直接相手の保険会社と交渉をしなくてはいけません。

ただ、多くの保険会社が相談は受け付けてくれますし、オプションとして弁護士費用を負担してくれる保険があったりもするので、まずは保険会社に連絡を入れると良いです。そして、万が一その事故で怪我をした場合は、そういった怪我の補償可能なオプションを付けている保険もありますから、やっぱりとりあえず保険会社に連絡を入れましょう。

 

では、相手に100%責任があるとはっきり言い切れるのはどんな事故か?

それは現在、下記の四例に限定されています。

 

①相手が信号無視して、自分の車と事故を起こした場合。

②相手がセンターラインを超えて走行しており、自分の車と事故を起こした場合。

③自分の車を無人駐車していて、そこに相手の車が接触した場合。

④自分の車が完全に停止していて(信号待ちや一時停止など)、そこに相手の車が接触してきた場合。

 

自分と相手が逆の場合も、また然りです。

そして、この四例に当てはまらなければ双方に責任が発生する事故と考えられます。その場合は双方の保険会社同士で交渉し、過去の判例に基づいて責任割合を決めます。

 

とは言え、四例以外の事故で双方の言い分が合致するのは全体の50%位。あとの50%位は言い分が異なり、自分には責任がないはずと言う人も多いです。「自分に責任がないと主張する」事は全く問題ありませんが、その場合は上記の通り自分の保険会社は交渉窓口になれません。それで怒る人も結構います。その結果、相談受付が設けられたんですけどね。

 

今は任意自動車保険には色々なオプションがあり、車に関係ない事故にも対応可能な保険があったりします。存分に活用してください。

 

ただ、補償可能対象者が限定されていたり、補償対象外の事故(車以外)の場合もありますから、やはり約款はサラリとでも読んでおいた方が良いです。せめて補償可能対象者だけでも。

 

とりあえずこんなところで。