単なる普通の変な人

よく変と言われるけど私は普通の人です。

痴漢の話。

最近、Twitterで痴漢に関する話がよく流れてくる。

なので、私が過去に経験した痴漢被害を書いてみようと思う。

 

初めて痴漢に遭ったのは15歳の時。高校一年生。友人と学校帰りに渋谷に行って、その帰り道の山手線の中だった。

 

その時は夕方で、私はドアの所にもたれて立っていた。正面に男性が立っていたけど、取り立てて満員でもなく、かと言ってがら空きでもなく、程々人が乗っていた。正面の男性が手を伸ばしてきて、制服のスカートの上から私の股間を触った。私の頭の中は、恐怖で占められた。

 

渋谷から山手線に乗ってすぐに痴漢に遭ったので、怖くて次の駅(原宿駅)で降りた。恐怖で体が震えて立ってられず、ホームのベンチに座り込んだ。震えがおさまるまでベンチにいて、震えがおさまった頃に来た電車に乗った。周りを気にしながら。

 

その日から、私の痴漢に遭う日々が始まった。

 

本当に驚く事に、その1回目以降毎日痴漢に遭った。同じ人である事もあったし、違う人である事もあった。前からも横からも後ろからも何処からでも手が伸びてくる。痴漢の「こいつは何も言わない」アンテナは驚く程だ。

 

毎日痴漢に遭っているとその内慣れてきて、撃退方法を考え始める。その頃は痴漢被害は全く注目されておらず、誰も声を上げなかったので、私も例に漏れず声を上げずに撃退出来る方法を考えた。

 

ある雑誌で、「安全ピンを持ち歩いて痴漢に遭ったら痴漢の手に針を刺す」という案があった。私はそれを実行する事にし、安全ピンを持ち歩いた。でも、安全ピンを突き立てても少し怯むだけで変わらず触り続ける痴漢に、心が折れてしまった。それからは我慢するか車両を変えるかのどちらかを選ぶ毎日であった。

早く歳を取りたかった。おばさんになれば痴漢に遭わなくて済むと思った。

 

社会人になっても痴漢に遭う日々は続いて、早く早く、早く歳を取りたいと思う日々は続いた。

 

今、おばさんになったけど、まだたまに痴漢に遭う。ルイといても遭うのだ。

 

一番驚いたのは、35歳位の時にルイと電車に乗っていて、結構空いてる車内で、横にいた知らないカップルの彼氏に痴漢された事。彼女といるのに痴漢する気持ちが全く分からない。ルイに「その場で言えよ!」と怒られたけど、今でもやはり私は、痴漢に遭うと頭が恐怖で占められて思考停止するのです。

 

毎日痴漢に遭って、怒りが恐怖を上回らないと、なかなか声を上げる事は難しいと思う。