昔から不思議でした。どうして入籍をゴールとして捉える人が多いのか。何故手放しで喜ぶのか。入籍したらオールオッケーと考えるのは何故なのか。
私の両親は不仲で、毎日怒鳴り合いの喧嘩をしていました。いつもピリピリしていて緊張状態。私はその空間が嫌で自分の部屋にこもっていました。家庭内別居なんて当たり前。広い家だったので簡単に家庭内別居が出来ました。
当たり前の家庭内別居だったけど、私の心は、そうなる度に引き裂かれそうに辛かったです。
両親が車の中で笑顔で話してる時があって、嬉しくて涙が出そうになったのを覚えています。
離婚して欲しくないけどこんな状態でこの先も続いたら私は壊れてしまう。でも両親には何も言いませんでした。
母はよく「離婚したい」とボヤいていて、「でもあなた達がいるから離婚出来ない」と言っていました。
大人になった今なら両親の気持ちや言いたい事（や、言葉足らずである事）も理解出来ますが、子供の私には理解出来ず、ただ結婚に対する不信感だけが募りました。
今、私は既婚者となりましたが、相変わらず上記の謎は解けてません。
驚いたのは、ベクトルの違いこそあれど私と同じ位に崩壊した家庭で育った夫が、結婚に対して憧れを抱いていた事。
「結婚すれば全て上手くいくと思っていたのに。良い方向へ行くと思っていたのに。」
そう言った夫に、私は驚きました。
考えは纏まってないんですけど、とりあえず書いてみました。
